行列の出来る本屋さん

2009年2月に復刻版が出る
本作が傑作であることは間違いがない。 が、2009年2月に同じメンバーによる改訂・復刻版が出る。 内容の充実しているものが欲しいのであれば、復刻版の方がオススメだ。 本書は、古い版のものも欲しいというコレクター精神のある方にのみオススメする。内容に興味がある方には新しい方が、断然よい　ということになる。 よって、★３となる。
新装版にて復刊！！
実写映画公開に先駆け、 小学館集英社プロダクションより2009年2月28日に、 電撃コミックス版よりも安価な新刊が発売されます！！ WATCHMEN ウォッチメン 翻訳も以前と同じ方がされている上、 大幅改訂によりクオリティもアップされ、 原作者アラン・ムーア氏の解説等もついていますので、 以前購入された方にも満足な新装版となっています。 昔買い逃した方は、この機会に是非どうぞ！！
『不朽の名作』間違いなし！！
『不朽の名作』といっても色々ある。 その中の１つが『ウォッチメン』！ 舞台は東南アジアまでに州をもつ異世界のアメリカ 世界でただ一人の超人、ドクターマンハッタン（ジョン） 高層ビルから突き落とされて死んだコメディアン 彼を毛嫌いしていたヒロイン、シルクスペクター アウトローにして孤独のロールシャッハ ひっそりと引退生活をするかっての相棒、ナイトオウル そして最高の天才、オジャマンティス それぞれが過去を思い出し、ある者は答えを見つけ ある者はノスタルジーに思い出にふける ある者は屈辱や不満などを告白していた。 異色のヒーローともいえるジョンはなぜなら全裸なのだ！ それはおいといて、彼には自分やみんなの未来が解る 予知能力が有りながら、ただ黙ってそれを受け入れている。 仲間に文句を言われても、恋人が出て行くと知りつつ、タダ受け入れる ロールシャッハやオジャマンティス以上の孤独かもしれない。 所々に『血のついたスマイルマーク』や 危ない記号や商品など背景に注目！ アランムーアコード炸裂！！
これは、アメリカンコミック史の一つの答えでしょう
まだ、アメリカンコミックスを読みはじめて６、７年にしかならない私が言うのもなんなのですが、この作品は７０年にも及ぶスーパーヒーローコミックスの歴史に疑問を投げかけた作品です。地味さゆえ、アメコミならではのハデでダイレクトなヒーローものを期待する人には少々淡白かもしれません。なんとも容赦のないストーリー、Dr.マンハッタンの冷たすぎる視線は「ヒーローの存在は我々の社会に必要か」ということを改めて考えさせられます。ゴールデンエイジのニオイをプンプン醸し出すフーテッド・ジャスティスや初代ナイトオウルが素晴らしいです。その初代ナイトオウルの結末を描いたチャプター８が個人的にはお気に入りです。…ってしゃべりすぎですね。
これはアメコミの「七人の侍」だ！
　たいていのアメリカ人が、自分の国で作られた映画しかみないのと同じように、たいていの日本人は、「自分の国の漫画は世界で一番」という誇りがあるせいか、ちゃんと翻訳版が出ていても、外国の漫画はほとんど読みません。しかし、日本映画にも「七人の侍」のような大傑作があるように、アメコミにも読み終えた後に感動に打ち震える名作があるのです。

「Watchmen」がいい例で、この作品の完成度に比肩する漫画は日本にも数えるほどしかありません。それどころか、このコミックの緻密な構成は、人間の脳が生み出した物語の中でも最高の部類に入るでしょう。

　辞書を片手に原語版を読むという手もありますが、細かい解説の付いた日本語版のほうが親切な作りになっています。現在、日本語版は絶版なのか品切れ重版未定なのか、手に入りづらい状態にあるようですが、古本でも何でも読んで損はないと思います。