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[ 文庫 ]
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ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
・ディーン・R. クーンツ
【朝日新聞社】
発売日: 1996-07
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 305円〜
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・ディーン・R. クーンツ ・Dean R. Koontz
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カスタマー平均評価: 4
物書きには必読の書 ベストセラーという文字の入った題だが、決して、売らんがな的な著作ではない。
むしろ、読者に好かれる小説とはなにか、読まれる小説とはどんなものかを、真摯に考察したものである。
さまざまな外国の著作を参例にして、どういうものがよいのか、はたまたどのような表記がよろしくないのかが具体的にわかることであろう。
物書きを目指す人は必読。そうでない人も楽しめるはず。
また、巻末の、推薦本リストは32ページにもわたる膨大なものであり、それを元に新たなお気に入り作者を探すことも一興だ。 読む側の視点が広がる 小説家は小説を書くときにどのようなことを気をつけるべきか を教えてくれる指南書。
プロットをきちんと取り、流行に流されずに自分が書きたいものを書く といった基本的なことから、
読者が覚めてしまわないように気をつけるポイントまで 自身の作品を例に出しながら解説している。
やや発想がアメリカ的だなーと思う部分もあったが、おおむねは参考になった。
所々で著者の小説に対する誠実さが伝わってくる。
おそらく小説家を志している人にはとっては、参考にはなるかもしれないが、新しい発見はないのではないかと思います。
むしろ読む側が、小説家はどんなことを考えて書いているのかを知るための本。
この本に書かれていることを踏まえながら、小説を読むと面白いです。
なぜこの小説は面白いのか、逆になぜ読みづらいのか。
その理由が見えてくるかもしれません。 多数の人に読まれなければ意味がない 多くの人に読まれてこそ、小説。そう考える作者が、では、そのためにはどう書けばよいのか、手の内を具体的に披露してくれている本。
困難に遭遇した主人公が、事態解決のためあれこれ努力するが、その努力がさらに状況を悪くする。傷ついた主人公は、その状況から何かを学び取り、なすべき行動を実行に移す。成功もすれば、失敗もするが、成功する場合の方が多い。なぜなら、読者がハッピーエンドを好む傾向があるから。
これが古典的プロットのパターンということだが、言われてみれば、なるほど、自分がこれまで面白いと思った小説も、ほとんどこのパターンのように思われる。
プロットをつかむために、奇妙でおもしろいことばの組み合わせを考える「タイトル探しのゲーム」や、物語の入り口を次々に書いてみる手法など、実践的な方法にもあふれている。
自分でも小説を書いてみたいけれど、何をどう書くかわからない、という方には一読をおすすめする。 読み手の心構え クーンツ氏の著作は、読んでいない。
この本を読もうと思ったのは、そもそも小説とは何か?
当たり前のように本屋や図書館に陳列され、
子供のころから、慣れ親しんできた小説について、
普段の読む側の立場ではなく、書く側の視点を知りたく、
本書を手に取った。
氏は、一貫して読む者の立場に立った書き方を説く。
冒頭の数ページが勝負とは、なるほどである。
その他の方法論なども概要を頭におぼろげながら、
詰め込んで、今時の小説を読んでみようと思う。
オーソドックスな作りであると思うか、なっていないと
思うか?
いずれにしても、読み手としての心構えができたような
気がする。
小説の書き方のハウツー本としては、これ一冊でよいかも とりあえず、売れる小説を書くという単純明快な目的の遂行のために要点をまとめた一冊。『売れない小説なんて意味がない』という単純明快な論拠のもとで展開される各章の要点はおそらく日本の売れっ子作家が書くハウツー本よりも役立つ。小説の書き方の本ではあるが、エンタメに特化していることから脚本の展開を学ぶのにも使えると思う。
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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最新ベストセラー50冊!の内容がザクッと分かる本
・藤城 真澄
【ベストセラーズ】
発売日: 2007-09-14
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
Amazonポイント: 5 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1円〜
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・藤城 真澄
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ベストセラーの仕掛人―売れる本はどのように生まれるのか (出版をめぐる冒険)
・植田 康夫
【アーク出版】
発売日: 2005-12
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,180円〜
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・植田 康夫
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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ベストセラーの作り方―誰もが読んだあの本の企画のたて方、売り方とは?10万部売れる本の仕掛け一挙公開
【生活情報センター】
発売日: 2006-01
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格:
中古価格: 98円〜
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カスタマー平均評価: 3.5
本作りの視点とは 「ベストセラーの作り方」ということに焦点を当て、ベストセラーを作り上げた編集者、執筆者にインタビューを行っている。また、付録程度ではあるが、ベストセラー制作を目指すライターのための情報も掲載されている。
発行から多少の時間が経過しているが、未だに有名な本が多数掲載されており、作り手の声にニヤリとしつつ、編集者のポリシー・テクニックなど、大いに参考になった。
惜しむらくは、読んで欲しい読者が編集者なのかライター志望の人なのか、それとも普通の人なのか、バラバラに向いていることだった。部分的に「ここは興味のない情報だな」と思ってしまう一瞬は辛い。また、内容を引き立たせるために、表紙は工夫すべきだろう。
とは言え、全体としては良書制作に心血を注ぐ制作者たちの工夫や情熱が伝わってくる一冊だと言えるだろう。 2005年のベストセラー本の編集者の証言と著者の証言が興味深いぜよ! 2005年のベストセラー本のいくつかを取り上げて、なぜ、ベストセラー
になりえたのか?誰がどうしてこうなったのか?
編集者の証言編と著者の証言編とに分けて二部構成で見せてくれる。
大変参考になった。
いくつかの編集者のことも知れたし、いくつかの著者の素顔や実力も
知りえた。この感じの本ってまだまだ読みたくなる。
ベストセラーができるまで。 最近この手の本を見かけますが、この本はビジネス書としても参考になります。実際の担当編集者に、どうしてその本を作ったのか企画や売り方を具体的に聞いているので、それを読むだけでも非常に面白いです。とりあげてある出版社が大手ばかりでないとこもいい。著者の方にも、ちゃんとアプローチしています。後半は、ライターの仕事について詳しく言及しているので、本を書きたいと思っている人にもおすすめです。
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[ 新書 ]
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英語ベストセラー本の研究 (幻冬舎新書)
・晴山陽一
【幻冬舎】
発売日: 2008-05-29
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 269円〜
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・晴山陽一
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カスタマー平均評価: 4.5
一部しか読んでいないですが、、、 本書で例示されている本で、自分で読んだことがあるものに丸(O)してみます。
(1) 1940年代
O「日米会話手帳」
「ジャック・アンド・ベティー」
(2) 1950年代
「和文英訳の修業 4訂新版」
O「英文法解説」
「英文をいかに読むか」
(3) 1960年代
O「アメリカ口語教本・入門用(最新改訂版),(初級用) ,(中級用),(上級用)」
O「英語に強くなる本 改訂新版―教室では学べない秘法の公開」(カッパ・ブックス)
O「試験にでる英単語」
「英語で考える本」
O「基本英文700選 」
(4) 1970年代
「国弘流英語の話しかた」
「なんで英語やるの」
「英文解釈教室」
(5) 1980年代
「日本人の英語 (岩波新書)」
「起きてから寝るまで表現早引きハンドブック」
(6) 1990年代
「Duo 3.0」
O「英会話とっさのひとこと辞典」
「英語できますか?―究極の学習法 (新潮選書)」
「これを英語で言えますか?―学校で教えてくれない身近な英単語 」(講談社)
(7) 2000年代
「英会話・ぜったい・音読 【標準編】-頭の中に英語回路を作る本」
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」
「 「超」英語法」 (講談社)
半分以上読んだら、具体的なレビューを書きます。
書籍のリンクは別途作成します。 つまるところは日々の継続ということ 戦後、星の数ほど出てきた英語勉強本(試験対策等含む)の中からベスト
セラー23冊を選び、それらが説いた学習法や学習姿勢等を通じて、「真の英語
勉強法」とは何か?に迫った一冊。
研究と言う割にはデータ不足、(これは本の作り上致し方無い面もあります
が)元の本からの引用多し、取り上げた本がレベル別になって無いので、この
本を読んで学習法のヒントを掴もうとする人にはちょっと不親切、と問題も
有ります。
しかし、ここで取り上げられた本には、売れた以上、何かしら良い点がある
訳です。そういう先人の知恵を短時間で一気に入手できるという点は非常に
優れていると思います。
時間の無い方は最終章から読む(極端なことを書けば、そこだけ読めば良い)
という手も有ります。 面白かった 歴代ベストセラー本の簡単な紹介本だと思って、息抜きに読んでみようかな、ぐらいのつもりで図書館で借りてきて、返却三日前に、そういえば借りてたな、と思ってぼちぼち読み始めたのですが・・・これが面白かった。一気に読んでしまいました。
内容はベストセラー本の単なる紹介ではなく、著者がそれらをタネにして、理想的な学習法とはどんなものかを考察していく、という内容になっている。斯くして導かれた数々の原則は、私自身の経験と当てはめてみたとき、自分の長所と短所をもろに言い当てており、感心するばかりである。(個人的に特に感心したのは、「理解はスタート地点に過ぎない」ということ。)
一つ不満があったのは、日本の義務教育の場では、英語のアルファベット(エィビースィーぢゃないですよ、今では「フォニックス」などという無駄な命名で呼ばれているアレにletterを当てはめた、変異体を含む表記システムのことです)が、全く教えられていない、という格差促進の差別政策について、結局触れずじまいだったことでしょうか。
しかし、教材企画者の著者として悲しいのは、ここまで書いてしまったら、ある程度心得のある人なら自分で教材をえらび、場合によっては自作することも可能になってしまう、ということでしょうね。
でも、自分が業界に身を置きながら、「なんとなく英検準一級を取ろうとするくらいなら、別のことをしたほうがいい」とか「誰もあなたの英語学習に期待などしていない」といってしまえる著者は、誠実な人ではあると思う。
(ちなみに、本書で触れられている「パターンプラクティス」ですが、最近ではクリストファ・バーナード氏が、「言語のタテ軸とヨコ軸」という言い方こそ違えど、著書などで推奨しています。)
追記:LHCさんのレビューを見て気になり、終章であげられている大津氏の『英語学習7つの誤解』などを読んでみて、LHCさんに同感した次第である。大津著は学習者というよりも教育者向けの本で、読書案内もしている良書である。 受験英語および英語教育法の歴史を概観できる あまりにもおもしろいので一気に読み通した。英語を生業にしているものなら誰でも知っているような名著のオンパレードであり、意外な裏話なども楽しめる。
私自身英語を教える仕事をしており参考書コーナーをうろうろしては新刊本や売れ筋をチェックしている中年男である。古書店もまわりいまでは絶版になったかつてのベストセラー本もたいがい持っていると思う。
どの参考書も、著者は自らの信念や情熱をもって書いてきたのだろうし、それを受け入れた当時の受験生たち(あるいは英語学習者たち)は、そんな著者の情熱に共感したのだろう。
どの時代にどのような考えが広まり、どのように変遷していったのか。果たしてその変化が望ましいものだったのかどうかは、現代の我々が評価すべきことである。この本の終章では、著者なりのもっとも効果的と思われる勉強法もまとめられているが、あまりにもあたりまえで興ざめである。著者の押しつけがましい評価が鼻につく読後感だ。客観的に数々の名著を時代別に並べて、その流れの評価は読者にゆだねた方がよかったのではないか。
実はこの著者の本を何冊か購入したことがあるが、私自身は賛同できなかったし、いまでは一冊残らずすべて売り払ってしまった。
皮肉にも英語の勉強法を研究したこの本こそが、著者の最大の功績であり、彼の参考書よりもこの本こそベストの著作であるように思われる。
この著書であつかったテーマは十分研究の対象になるものであり、それを深めていくこともおもしろい。著者には是非続編を書いていただきたい。 ベストセラー本の<研究>といえるかは疑問だが、最終章の内容には全面的に賛成できる
戦後出版された英語学習関連本のうち、ベストセラーと呼べるほど世間の耳目を集めたもの20冊ほどを経年列挙して特徴を述べた本です。
取り上げられているベストセラー本は、私自身が実際に手にしたことのあるもの(「アメリカ口語教本」や「試験にでる英単語」、「日本人の英語」など)は、記憶をたぐりよせながら本書の内容紹介を読んだので懐かしくもありましたが、よくよく考えてみれば、実際にそうした本を手にしたことのない読者には本書の内容紹介文程度では十分に理解が進まないのではないでしょうか。私もたまさか手にする機会を逸したもの(「ジャック・アンド・ベティ」や「DUO」、「ビッグ・ファット・キャットの世界」など)については、本書を読んでもどういう内容の英語ベストセラー本であったのかが、見えてこないという印象を持ちました。
また、私の勝手な期待値が高すぎたのかもしれませんが、それぞれの本が出版された時代背景と書籍の内容の相関関係について細かく分析しているものかと思って手にしたものの、読み終えた感想は、その分析はさほど深いものではないというものでした。時代のあだ花として散って行った数々の英語学習本の、弱点のようなものを拾い上げているのかという期待が本書を手に取る前の私には実はあったのですが、実際のところはむしろ、時代の流行などといったものに流されることなく、現代でも十分に通用する、いわば最大公約数的英語学習法を歴史的な各書から丹念に拾い上げていった本といえます。
その結果は、最終第八章に「究極の英語学習法」にまとめられています。この章に書かれていることについて、私は自身の英語学習経験に照らして100%賛成できます。私もここに書かれたようなことを30年以上続けて、留学経験もありませんがTOEIC940点以上で、今はビジネスに英語を使っています。
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[ 単行本 ]
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ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門
・ローレンス ブロック
【原書房】
発売日: 2003-01
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 884円〜
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・ローレンス ブロック ・Lawrence Block
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カスタマー平均評価: 4
作家をめざす人や海外に出版したい人向けです。 10年前からずっと構想をもってきた内容がこの本にその要素が入っていますね。
この本を参考に小説を書くつもりです。 ムラがある 第二章「仕事に熱中、ひたすら熱中-規律としての創作」は作家の心構えとして真摯に書かれ、素直に面白く読めた。しかし、他の章ではところどころ引っかかる表現があった。殺人を「ちょっとした悪徳」と呼んだり、「レスビアン小説」と表記したり。レイプなどの犯罪を、小説の材料の一部あるいは動機のひとつとしてしか捉えない文章は、読んでいて苦痛だった。作者は「小説はしょせんフィクションなのだから、もっと気軽に」というスタンスらしいが、文章のプロとして、もっと表現を考えてほしいと思う。翻訳のせいなのだろうか?訳文も奇妙な所が目についた(主語を並列しているのに動詞が一方にしか対応していない、など)。全体が対話調の洒脱な雰囲気をかもしているので、そういう箇所が目立ってしまう。
D・クーンツの「ベストセラー小説の書き方」はクソ真面目すぎるが(笑)、こちらは少々軽率な気がする。 最良の小説書き方指南書 「小説の書き方」を解説した本は沢山ありますが、その中から
一冊を推薦するならこの本ですね。
私は重要と感じた部分に線を引きながら読みましたが、
ほとんどのページが線だらけになってしまいました(笑)
ベテランの小説家らしく、初心者が犯す失敗を具体的に指摘してくれ
るのはありがたいです。
常に座右に置いてなんどでも読み返す価値がある本です。 たっぷり時間をかけて書かれている。 本書はライターズ・ダイジェストという雑誌に4年間にわたって書かれたコラムをまとめたものである。 それだけにたっぷり時間をかけて書かれていると言う印象を受けた。作家の仕事のやりかた、売り込みの方法、 ネタ切れにならないための工夫、アイデアの生み出し方、プロット、文章の書き方、人物造形などなど、多方面にわたり親切にノウハウを公開している。 特にネタ切れにならないために著者は新しいことに常に興味を持ち、あるときは画廊を開いて見たり、 あるときはニューヨークの建築に関する講座を受講し、あるときは旅行をしている点は印象的だった。 また、文章の書き方については悪い例をまず提示して次に模範的な例を出すことによって明確に著者の意図を伝えることに成功している。 長い時間を気象を使って一気にカバーする文例も面白かった: 「続く2回の冬は穏やかだった。が、少年が4歳になった年には、9月の最後の週に霜が降り、感謝祭の前に雪が降った。畑に鍬を入れられるほど暖かくなったのは、ようやく4月も半ば近くなった頃だった。」 キンジー・ミルホーンのシリーズの作者スー・グラフトンが序文を著わしているが、書き進むのに行き詰ったときに本書を読んで助けられた経験を感謝を込めて語っている。 小説を書く気などさらさらない人にもお勧めの読み物 買うべし。とにかく面白かったです。 実は私はローレンス・ブロックさんが何者であるかも知らなかったのですが、内容の面白さに一気に読んでしまいました。 小説を書くにあたって必要な様々なスキルや悩みの解決方法、考え方を分かりやすく、軽妙洒脱な筆致で教えてくれます。 ブロックさんも言っているように「小説の書き手は例外なく活字を読まずにはいられない人だ」とすれば、良い読み手であるあなたに小説が書けたとして、何の不思議もありませんよね。 もちろん小説を書こうという気のない人にも楽しい読み物としてお勧めの一冊。小説の読み方が深くなること請け合いです。
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[ 単行本 ]
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いまさら人に聞けない! ベストセラービジネス書のトリセツ
・松田 尚之 ・齋藤 哲也
【技術評論社】
発売日: 2005-06-21
参考価格: 1,449 円(税込)
販売価格:
中古価格: 1円〜
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・松田 尚之 ・齋藤 哲也
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カスタマー平均評価: 3
感想文の羅列 一冊に付4ページづつの解説を載せているカタログ本である。その内容は稚拙な感想文にすぎない。二人の著者はいずれも若いフリーライターとフリー編集者。つまりビジネス経験が皆無であり、ビジネス書を必要に迫られて読んだ経験があるわけではない。結局、平凡な解説を並べるしかない。このような本が出版されている事実に驚く。 ビジネス書 有名なビジネス書の著者や作品について言及したもの。
もちろん、評価は著者の主観的なものを含んではいるものの、
読んでいて、確かにそうだと感じることができる。
やはり名著というものは、それぞれが読んで感じることが一番重要なことであり、
一人の評価で、成り立つものではない。
無駄な時間を費やさないための参考書 たくさんのビジネス書を買い,読み進んだ途中で,自分に必要な本じゃなかったと気づき,お金と時間を無駄にしたと後悔することが多かったから,書名に惹かれて購入した。 本書は3部構成で,「カリスマのツボ」では16冊のベストセラー書とその著者の業績を批評し,「快読のツボ」ではベストセラー書の味わい方を解説する。「使える逸品」ではビジネス書を20のテーマに分類し,それぞれ4冊ずつ紹介する。 本書はそれぞれの書籍を,主著,出版社,難易度,読者層,決め台詞,効能&使用上の注意という構成で紹介し,解釈する。その視点は具体的で公平感があり,読んでいてもおもしろい。欄外の注釈も豊富で参考になる。本書を一読し,著者お二人の博学ぶりに感心した。 マニアのための… 著者や本の特色を、しっかりつかんでいるので読んでいて参考になる部分がものすごくありました。例えば見出しの「斉藤一人 笑って暮らせればいいことあるさ的な究極の癒し系お守りグッズ本を量産」なんて、笑わせてくれます。 「ああ、この本はこういう視点もあるんだ。ここにもっと注意して読んでみればよかった」 と、一度読んだことのある本や著者については思いました。 でも、この本を読んでビジネス書を探そうって人、いるんでしょうか。 普通、自分の置かれている状況に必要な本を求めるものでしょ? (例えば、営業で悩んでいるなら営業の本を、お金が欲しいならその類の本を買いますよね) 何でもかんでも、話題になったビジネス書を取り上げてずらっと並べられても、あんまり役に立たないと思うんですよ。 ビジネス書が好きなマニアで、勉強が大好きな方はともかく…。 (でも、そういう人ってすでに、ここで紹介されているような本は読んじゃってるんじゃないかなぁ) ということで、読者はかなりのビジネス書好きの方に限定。一度読んでしまった本を思い出したり、他人の意見を聞きたくなったときの本ですね。 見出しのうまさで☆3つです。 冷静かつポイントをつかんだ正確な分析に脱帽 ビジネス書の紹介本は多く読んだが、これは少し毛色の違うものだった。多くの解説本がその著者のパーソナリティがビンビン伝わってくるのに対し、あくまで冷静に、第三者的立場(評論家的とも言える)で批評されている。その批評は的確で、極力好き嫌いは省かれているため、ビジネス書を効率よく読みたい多くの方に参考になるものだ。 特に、それぞれの著者の特徴となる思想、考えを一言で表している『決め台詞』の部分は面白い。ここを読むだけでも結構参考になる。
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[ 単行本 ]
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ベストセラー本ゲーム化会議
・麻野 一哉 ・米光 一成 ・飯田 和敏
【原書房】
発売日: 2002-10
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 549円〜
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・麻野 一哉 ・米光 一成 ・飯田 和敏
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カスタマー平均評価: 4.5
ベストセラー書評としても面白い! あの本がこんなゲームになったら面白いじゃん!という純粋な愉しみ方、ゲームクリエイターの発想てすごい!というちょっとキャラ寄りな楽しみ方のほかにも、普段はベストセラーと名のつくものには手が出ない人には若干斜方向からの書評としてもお役立ち。今まで敬遠していたけど読んでみようと思った本がありました。1冊で3度美味しいです。 ヨタ話満載 ベストセラー本をゲーム化したら、というアイディアを思いついた時点でほとんど勝ったも同然。実際「冷静と情熱の間」は赤と青の二種類にゲームウォッチ化する、だとか、いいかげんそうでいてプログラマーらしい現実性を垣間見せるという技を披露しあっていて楽しめる。 本書は3人の共著です! 「ぷよぷよ」「バロック」の米光一成氏、「街」「かまいたちの夜」の麻野一哉氏、「アクアノートの休日」「巨人のドシン」の飯田和敏氏の3人が、「バトル・ロワイアル」「世界がもし100人の村だったら」などのベストセラー本をいかにしてゲーム化するか、対談形式+仮想ゲーム画面のイラストでまとめた本。本の虫でゲームクリエイターという面々が対談しているだけあって、話があちこちに飛びながら一つに固まっていく様子が、実際の企画会議のようで面白い。それにしても「100人の村」が反米の妹ゲームになるって……。 とっととゲーム化してください ひとりで書こうと思っていても書けないであろう言葉の珍プレー 座談会形式でなければ出ないようなエキセントリックなゲーム化案が 詰め込まれており、まさに三人寄れば文殊の智慧を体現な素敵本。 勢いで喋った言葉がそのまま活字になっているライヴ感、 情熱的会議の後に書かれた脚注は客観的な俯瞰視点であり、 冷静になった時点でのセルフ突っ込みは面白く、 まさに冷静と情熱のあいだ(ムリヤリ) 取り上げられている本や映画などの、関連した事物にも興味が 深まっていい。 続刊も希望、とゆーかまず『世界がもし100人の妹だったら』 『あらしのよるに』のゲーム化を切望。星が四つなのは これらの素敵ゲームを未だ実際に遊ぶことが出来ないから。
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[ 単行本 ]
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1Q84 BOOK 1
・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 2009-05-29
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,400円〜
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・村上 春樹
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カスタマー平均評価: 4
コミットメントの重要性 『1Q84』が売れている。400万部突破というのは尋常ではない発売部数である。現在最もノーベル文学賞に近い男・ハルキムラカミの書いた小説は、もはや国民的ブランド商品と化し、猫にも杓子にも読まれているようだ。
以前は、「わかってくれる人にだけわかってもらえばいいや」っていう感覚でとんがった小説ばかり書いていたハルキムラカミが、ここにきて作風の方向性を修正しつつあるように思える。良く言えば“わかりやすくなった”悪く言えば“俗っぽくなった”とでも言えばいいのだろうか。それこそ、10代の少年少女にも理解できる平易な内容にシフトチェンジしつつあるのだ。
(グロくなった性描写を含め)その方向性の修正は、作家が意図しない細かいところまで突っ込みをいれたがる知的オタク君たちに向けられたアンチテーゼのような気もするし、『海辺のカフカ』以降の小説が(私のような年寄ではなく)30歳くらいまでのヤング層を対象に書かれているせいなのかもしれない。
ほとんど公の場に顔を出すことのなかったハルキムラカミが最近イスラエルで演説をしたりして、積極的に社会と関りあおうする行動様式の変化とも無縁ではあるまい。醜悪な社会と最小限の関係しか持たない主人公をキレイキレイに描いたハルキムラカミの小説群が、いったい何人のフリーターたちに“癒し”と“絶望”を与えたことだろう。
弱者には排除される選択肢しか残っていない(卵が壁にぶつかって割れるしかない)社会において、パラレル・ワールドなどというユートピアは現実には存在しない。社会と積極的に関わっていくことでしか社会は変えられない。つまるところ、作家が語っていた「コミットメントの重要性」とは、そのような意味のことを言っているのではないだろうか。
そうかといって、オウム真理教もどきの新興宗教グルをポアしたり、ゴースト・ライターを買って出ることで、簡単に社会を変えられるなどとは(作家自身も思ってはいないし)読者もけっして思ってはいけない。むしろ、作家のメッセージを捻じ曲げて伝えようと画策するリトル・ピープルたちの暗躍(知的オタク君たちのから騒ぎ)に目を光らせるべきだろう。 うん、普通に・・・ 小説として面白かったですよ。
村上春樹の今までの長編と比べるとどうか?という話はおいといて。好みがあると思うので。
ほとんど読んでいますが、何を読んでも、本を読むという行為の満足感を与えてくれる作家だと思います。
最後がハッキリしないのは、村上作品の特徴というべき部分。
賛否両論あると思いますが、私としては結論を求めて読んでいるわけではないので、
すべて明白にならないのは気になりませんでした。
中盤の世界観はさすが!と思いますし、やはり登場人物が魅力的。
ただちょっと性描写が多かったかな?。 おそろしく深そうな10センチ大の穴をのぞいたような読後感 春樹作品は、「世界の終わり?」「ねじまき鳥?」などが好きで、初期の短編も
かなりくり返し読んでいる自分からの感想です。
この作品はなんだか村上春樹の作品を読んでいるという実感が薄かった。
ストーリーや文体、登場人物のキャラクターも含め、
小説的な意味で(描かれる現実自体はかなりファンタジックだ)、プレーンすぎるように思った。
村上春樹の深遠な主張を、一般人にもわかるようにベーシックなメニューに料理してくれた小説なのだろうか。
かつての春樹作品に感じた、才能が暴走したようなストーリー展開、
一行一行から見たこともない世界観がにじんでくるようなドキドキ感はないが、
この、一見ふつうのストーリーに隠されたテーマに思いを馳せる楽しみはある。
春樹祭り! ユーミンやサザンの新しいアルバムを買い続けているコアなファンのように
もう、内容はどうでもいいのです。(笑)
さあ?素晴らしき大人のファンタジーの世界へ
「ホウ、ホウ」 初めてハルキ作品を読む人にはオススメしないかもです 初めのうちは、「『ねじまき鳥』のような展開になるのかな・・・」
読み進めて行って、「二つの世界が交錯するなら、『世界の終り』」っぽくなるのだろうか・・・」
宗教団体@山梨県の話が出てきて、「オウムの取材してたもんな・・・」
リトルピープル辺りから、「『羊』っぽいな・・・」
最後の空気さなぎの中身を見て、「やっぱり『世界の終り』っぽいけど、あそこまでの感動と救いはないな・・・」
読み終わって、「これってまだ続くのかな・・・?」
っといった感想です。
自分の中では、「『カフカ』よりは好きかな・・・で、続きはあるのかな・・・?」と思ってます。
初めてハルキ作品、特にファンタジー系(『ノルウェーの森』や『国境?太陽?』ではない系)を読むという方にはあまりオススメできません。
テンポがあまり良くないし、ちょっとイライラするかもです(笑)
期待しすぎなければ面白いと思います。
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[ 単行本 ]
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英米児童文学のベストセラー40―心に残る名作
・成瀬 俊一
【ミネルヴァ書房】
発売日: 2009-06
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
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・成瀬 俊一
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カスタマー平均評価: 0
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