行列の出来る本屋さん

人を選ぶ…
　この「ワーウルフ」も含めた「ワールド・オブ・ダークネス」と呼ばれる一連の作品は、どれも世界観が素晴らしく作り込まれています。そして、誇り高い人狼の絶望的で英雄的な戦いというシチュエーションは、好きな人にはたまらないものがあります。ただ、システムが少々不自由なのです。かなり慣れたＧＭやプレイヤーでなければ、どの能力値や技能をどの場合に適用するかでかなり戸惑うでしょう。また、かなり暗い世界観ですので、そういうシナリオが苦手な人にもお薦めは出来ません。

　世界観、またはキャラの肉付けと演技を楽しめる人には非常にお薦めです。ただし、明るいゲームが好きな人や初心者にはお薦め出来ません。また、合わない人はどうしてもシステムが肌に合わないと思います。ですので、一度よく情報を集めてから買うのがいいと思います。（まあ、これはＴＲＰＧ全てに共通することかも知れませんが）
「物語を盛り上げるためにこそゲームのルールはある」と言えるシステム
　このゲーム、「ストーリーテリングゲーム」と銘打つだけあって、成熟したプレーヤーと進行役ＧＭによる物語を楽しむためのゲームです。緻密な背景設定や、随所に織り込まれたショートストーリー、そういったもの全てが「物語を盛り上げるためにこそゲームのルールはある」というスタンスに沿ってつくられております。国産ゲームと同列に論じることは出来ません。
　ルールブックを読むだけで楽しいものがございます。もちろん、読破して自分のキャラを作り、それを演出するのはもっと楽しいことです。
　また、今までの海外ゲーに多かった「イラストがアレ」な部分も、アメコミにおけるジャパンコミックの影響のお陰でかなり「見られる」レヴェルになっております。
全体に奉仕する精神のないＧＭや、お頭の良くないプレイヤーには絶対に向きません。数字の隙をついてマンチキンなキャラを作り、ひたすらダイス振りを愛してやまないマンチキンなプレイヤーにも向きません。
　まさに、『物語をつくりだすことに喜びを感じる（ことのできる）人々』が、完全に想像力だけで全てをまかなうわけには行かないときのために、背景世界やルールを定めて、ある程度はダイスの偶然性に頼る、そんなゲームでございます。
　ぜひこの本で、ガイアの戦士となって夜を駆ける、誇り高きワーウルフを演じてください！

ゲームした感想
ラーゼフォン蒼穹幻想曲かなり面白いです。4パターンの後編、好感度、エンディング、イベントなども攻略していて、この本なければ遊びきれないと思いました。
ラーゼフォン　蒼穹幻想曲　公式ガイドブック
イベント発生条件が解り　TVにない展開が起こしやすいです
ドーレム戦も参考になりました　値段に見合う出来映だ
結構満足です。
【見易さ】
オールカラーなのでなかなか見やすいです。
【内容】
簡単なキャラ設定、位置付けなどが載っているので、アニメを見ていなくても
ゲームをやってこれを読めばほとんどの事はわかります。
イベントが始まる前のキャラ配置、対ドーレム戦のコツ、お土産リスト、
全ムービーの概要なども載っています。

イベントについては、分岐ルートはもちろん、全イベントにそれぞれの発生条件、概要、大まかな流れ、キャラ配置などが書いてあります。
エンディングについても、セリフは載っているのですが、一枚絵はないです。
かなり充実しているので、残念なところと言えばそこぐらいでしょうか。

とはいえ、それ以外のことはすべて載っているので、僕は買って良かったと思います。