カスタマー平均評価: 4
ポイニクス! モンスター・マニュアル(MM) につぐ2冊目のモンスター本。 MM同様多くのフルカラーイラストと共に総勢200体ほどのモンスターと10種類近くのテンプレートが載っています。出てくるモンスターはレビヤタンやポイニクスといった神話的存在からウィスト、トゥウィグ・ブライトといったシナリオに出てきたものなどがいますが、 全体的に他のゲームなどでは目にする事の無い真新しいモンスターが多いです。 データ的にみるとMMに比べてモンスターの脅威度が高めの傾向があり、脅威度が20以上のモンスターも(ドラゴンのほかに)10体ほどいます。 そのような点からはじめて間もない方(プレイグループ)には特に必要では無いでしょうが、MMのモンスターに慣れてしまった人々に対しては新鮮な脅威を与える事ができるでしょう。 またテンプレートでは新たなキメラ(ドラゴン頭の色が違ったり、ライオンの頭がアウルベアやグリフィンなどの頭になってる)や、ケンタウロスのような半人半獣の生物が作れたりします。 なお超能力関係のサプリが翻訳されていないせいか一部英語のままの部分もありますが、利用するに当たって余り大きな支障とはならないと思います。 ちなみに本書は3eのサプリメントですが、v3.5に対応させるためのバッチなども存在しているので翻訳される事を期待しましょう。 D&D用の追加モンスター集 収録されているモンスターの傾向としては、既刊のモンスターマニュアルに比べて、強力なモンスターや、馴染みのないモンスターが多くなっています。 追加のドラゴン、デヴィル、デーモンなどを始め、脅威度26のヘルファイアー・ワームといった真に強力なモンスターが含まれています。 これらは、ボスや黒幕、歴史に残る事件の立役者として存分に活躍してくれるでしょう。 その他にも、ユーゴロスなどの新たな種族を初めとする新しいモンスター達が紹介され、モンスターを生み出すテンプレートとしてデス・ナイトや一体のみの伝説的なモンスターを生み出すためのモンスター・オヴ・レジェンドなどが存在します。 モンスターマニュアルの比較的有名で一般的なモンスターに比べ、モンスターマニュアルIIのモンスター達は、プレイヤーに新たな驚きや未知の敵に挑む興奮を与えてくれると思います。知らないモンスターが引き起こした事件を調べ、対処していくのはそれだけでわくわくするような冒険になります。 モンスターマニュアルIIはそんな新しい冒険への手掛かりを与えてくれるでしょう。
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